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ぶらり広島街歩き

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2012年 11月 02日

王泊ダム

王泊ダムは広島県山県郡安芸太田町(旧戸河内町)榎平山地先と北広島町(旧芸北町)細見地先に跨る、一級河川・太田川水系滝山川最上流部に建設されたダムである。

太田川水系の電源開発は1912年(明治45年)の亀山発電所に始まるが、昭和に入ると本格的なダム式発電所による水力発電が計画された。その嚆矢として建設されたのが王泊ダムで、1935年(昭和10年)に完成した。

ダムの型式は重力式コンクリートダム、高さは74.0mである。ダムに併設される滝山川発電所は最大出力51,500kWで一般水力発電所としては太田川水系で最大の出力を持つ。

目的は発電専用だが、広島市上水道の水源の一翼を担う他2005年(平成17年)には台風14号の出水に対し、下流の温井ダム(国土交通省中国地方整備局)と連携して洪水調節を行った。発電専用ダムとしては異例でもあり、多目的ダムに近い役割を担う。

ダム湖は「仙水湖」と命名され、立岩ダム(太田川本川)・樽床ダム(柴山川)と共に「太田川3ダム」と呼ばれる。

このダムは日本発送電による建設工事において、朝鮮人労働者が徴用され、強制労働によって犠牲になったダムのひとつであり、近辺に斃れた朝鮮人労働者のための慰霊碑がある。

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by haruharu_0504 | 2012-11-02 06:11 | 太田川三ダム


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