音戸の瀬戸とは広島県呉市にある本州(警固屋)と倉橋島(音戸町)の間に存在する海峡のことである。
幅はわずか90m程度、可航幅が60mしか無く、一日の船舶の通行量は約700隻で、最大で4ノットと潮流が早く、狭い所を広島市と松山市を結ぶ定期船など1000トン級の船が行き交う船舶の往来が激しい海域である。
南端最狭部にはアーチ橋とツツジで有名な音戸大橋がかかっている。2010年現在、北端で2本目の橋(仮称第2音戸大橋)の建設工事が行われている。
日本一短いとされる海上定期航路(音戸渡船)が就航している。音戸渡船は300年の歴史があるともされる瀬戸の渡船で、現在は瀬戸中央部の警固屋八丁目(呉市営バス「音戸渡船口」)と音戸町引地二丁目(呉市営バス「音戸」)間を就航している。
運航距離120mは日本一短い海上定期航路といわれている。運航時間は5時30分~21時で、一日2~300人が利用している。
瀬戸には1961年に瀬戸内海初の本土・離島間を結ぶ音戸大橋が架けられ、橋は歩行者の通行も可能であるが、橋本体及び取り付け道路には僅かな路側帯が設置されているのみで歩道の設備はなく、また高低差があって登坂距離が長く、徒歩や自転車での横断が難儀であるため、2010年現在も渡船が継続されている。